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みなさんで、健康になりましょう!
痛くなったら、歯医者に行けばいいや! 今までお口の中に何か問題が発生したときだけ、歯科医院を受診していませんでしたか? 私たちも、その問題を解決することだけに専念してきました。 悪いところを早く見つけ、早く治療をする。 早期発見・早期治療にも、こころがけてきました。 しかし、病気を早く見つけ、治療したからといって、完全に健康な状態にもどるわけではありません。 そして、これまで経験されたように、治療には多くの時間と費用と苦痛を伴います。 鏡で、ご自分のお口の中を見てください。 もうすでに、詰め物があったり、かぶせ物があったり、何本かの歯を失っていたり、 入れ歯になっていたり・・・。 いかがでしょう? どんなに頑張って治療しても、限界があります。 早期発見・早期治療も大切ですが、 くりかえし、くりかえし治療をおこなうと、歯の寿命は短くなってしまいます。 それなら、削って、つめる治療を止めてしまったらどうでしょう? ご存知のように、歯の寿命は、長くなります。 一生涯、自分の歯で咬むことができるようになります。 これまでの、削って、つめる・かぶせる・抜くことをできる限り控え、 むし歯や歯周病の治療をすることよりも、 「予防」に重点をおくことで、 いつまでも健康で綺麗な歯を長く保ち持ち続けることができます。
インプラントと歯牙移植
先月、クリスターソン先生とイサクソン先生がお見えになりました。 今回は、骨が不足している場合に使用する人工骨と自家歯牙移植の講義でした。紹介された人工骨の素材は、スウェーデンの小さな会社が開発販売しているチタンの顆粒で、まだあまり知られていません。骨造成のための人工材料には、化学的に作られたものや動物由来、植物由来のものがいままで多く使用されてきました。 今回紹介されたチタンビーンズ(チタンの顆粒)は、インプラントの材料と同じチタンから作られていますので、からだへの馴染みが非常に良いことが理解できます。しかし、レントゲン写真を撮影したとき、この材料を知らないと少しびっくりした、見慣れない画像になってしまうのです。骨の容積を保ちながら、再生能力も良く、スウェーデンではもうすでに数年前より使用されているそうです。 次に、歯牙移植についての講義をして頂きました。 30年前に、自転車で転んで前歯をほとんど無くしてしまった子供に、残っている歯の位置を変えて移植した症例や自家移植した歯が、どの年齢であったか、どのような処置であったのか、どのような過程をたどり、今日に至ってきているか、古い古いスライドも交えて見せて頂きました。 少し驚いたことは、インプラント治療にしばしば持ちいられている、上顎洞粘膜挙上術(粘膜を持ち上げる術法)が、30年前の歯牙移植時に似たような術式が行われていたことです。 本当にありがとうございました。 来年の春も様々な新情報、楽しみにしています。
インプラント治療に骨再生医療を応用!
先日、東京大学医科学研究所で、日本発の骨再建・皮膚の若返りに再生細胞を利用した臨床的に実用化された、最先端の治療法についての講義を受けてきました。 再生医療に関連しての、万能細胞、幹細胞、ES細胞、iPS細胞などの言葉を新聞や雑誌、TVなどでも近年よく耳にするようになりました。 トカゲ・イモリ・プラナリアなどの生物のしっぽ、手、足が再生してくることを小学校や中学校時代の理科や生物の授業を思い出します。 これと同じように、人でもいろいろなことが原因で失ってしまった組織・臓器をもう一度作り出せないかという発想から、再生を意図的に治療に応用させようとして生まれたのが再生医療です。 再生療法には、皮膚・骨・粘膜・血管・尿管などの組織の再生と肝臓・膵臓・心臓・腎臓などの臓器の再生があります。幹細胞には、胚性幹細胞(ES細胞、iPS細胞)と体性幹細胞(MSC)があり、幹細胞が再生成長して行くと骨、軟骨、脂肪、筋肉、血管、神経などを作っていきます。 私たち、歯科関連分野への応用は、やせてしまった顎の骨の再生とお口の周りの皮膚の再生と若返りです。 歯を失ってしまうと、顎の骨が薄くなってしまいます。 骨折し易くなったり、入れ歯が合わなくなってしまったり、インプラント治療が困難であったり、また歯周病が再発してしまったりと良いことはありません。 そこで、こういった場合、状態を改善するには、骨を厚くする必要があります。 その方法として、今まで腰や顎の骨の一部を移植するか、人工骨を使って骨を再生するかの方法が主流でした。 移植する骨の量によっては、入院が必要な場合もあり、身体への負担、時間的な負担など大きな問題もありました。 これに変わり、自分の細胞を培養した方法は、からだへの負担も少なくてすみます。再生される細胞は、これからどんどん成長していく若い細胞です。 今後、再生医療には単に失われた組織・臓器の再現のみに留まることなく、アンチエイジング、つまり若返りへの応用など、範囲も広がり、そして効果も期待されることと思います。
インプラント研修
例年のように、7月3日(日)・4日(月)スウェーデンから口腔外科医のイサクソン先生をお招きし、インプラントの講義をして頂きました。 この梅雨の時期、日本では6月から7月にかけて本当に蒸し暑い季節です。 たいへんだったと思います。 スウェーデンでは、これから一年のなかで最も良い季節を迎え、気温20~25度位で、湿度も高くなくとても過ごしやすくなります。 夏至祭も終わり、もうそろそろ、白夜と呼ばれる夏の太陽の沈まない薄明るい夜となっていきます。 日没?は、午後11時頃から始まり、日の出?は午前2時頃から始まりますので、辺りがより明るくなってきます。 午前3時には、日本のお昼ぐらいの明るさになり、そしてこの真昼が午後10時位まで続くことになります。(睡眠不足になり易いです) 夏季は、日照時間20~21時間位になり、行動時間も長くなりますので、野外スポーツを楽しむことや、家の補修や庭の手入れをしたり、友人や家族団欒の時間を過ごしたりと、映画やTVなどでよく見るお馴染みの風景です。(いいですね、うらやましい) 講義内容は、インプラント周辺におきる炎症の原因や治療法についてです。 そして、今回のトピックスは、まだ研究段階ではありますが上顎洞挙上術(頬側の空間に骨が不足している時に、その空間に骨を作る方法)に使用する人工材料(増骨誘導材)について新しい材料の紹介と研究結果報告でした。 時差と気候と旅の疲れを微塵も感じさせない有意義な講義でした。 今回も、本当にありがとうございました。
妊婦さんか始める“子供のむし歯予防”
まだ赤ちゃんは、お母さんのお腹のなかにいるのに、赤ちゃんのむし歯予防ですか? スウェーデンの予防歯科学で有名な、アクセルソン博士は、妊婦さんからのむし歯予防が重要であると言っています。 それを、「プライマリー・プライマリー・プリベンション」と言います。 ◆「プライマリー・プライマリー・プリベンション」とは? 子供のむし歯予防のために、一世代前の妊婦の時代から予防することです。 ◆「プライマリー・プリベンション」とは? 子供のむし歯予防のために、子供自身が予防することです。 アクセルソン博士が、スウェーデン・フィンランド・米国で母子伝播研究を行いました。妊婦さん対象のむし歯菌(ミュータンス菌)感染予防について、6ヶ月目の妊婦さん400名を、マイナス1歳からのむし歯予防を目指して、5年間の研究を続けたそうです。 その結果、妊娠期からPMTC(歯科医院での歯の清掃)、歯磨き指導、食事指導、フッ素の応用などを行い、母親のお口の状態を改善することは、これから生まれてくるお子さんのむし歯予防に大きく関わることが分かってきました。 むし歯予防の最先端と言われています。 ◆むし歯予防の基本 ① 感染源、特に母親のむし歯菌を減らす。 そのためには、歯科医院でPMTC(歯の清掃)や衛生指導など、定期的なメンテナンスを受ける。 ② 感染経路を遮断する 子供と同じ、お箸やスプーンを共有しない。 あるいは咬み与えをしない。 ③ 子供の砂糖ショ糖の摂取量を制限する 砂糖ショ糖が存在していると、むし歯菌がとどまりやすい。 ◆妊娠前に、喫煙習慣があるとむし歯菌が増える傾向にあります。 ◆第一子と第二子のリスクの割合 妊娠・出産回数が増えると、お口の状態が悪くなる可能性が高くなります。 妊娠・出産を重ねるごとに、お口の健康を損ねないように、積極的に歯科医院でお口の清掃や指導を受けると良いと思います。 東関東震災義援金(4月分)を日本赤十字に送らせて頂きました。 ありがとうございました。