Currently browsing posts found in 12月2008
「インプラント・ハンズ・オン・トレーニング」「レーザー講習会」
12月2日(火) スウェーデンから口腔外科医のイサクソン先生がお見えになりました。18年来の友人であり、インプラント治療の恩師として尊敬していますクリスターソン先生のお弟子さんになります。医師と歯科医師の両免許をお持ちの非常に長身の先生で、7年程前よりスウェーデン(ハルムスタッド病院)での研修と名古屋の原先生主催のOSIインプラントアドバンスコースでお世話になっています。 今回が初めての訪院でしたので、田原の街を短時間ではありましたが案内させて頂きました。昼食後は、本日のインプラント手術治療計画のディスカッション、そして今後予定されています数症例に対してのアドバイス、スウェーデン本国と日本のインプラント事情についてお話を伺いました。 12月18日(木) レーザー講習会に参加してきました。 当医院には、現在3台のレーザー機があります。 レーザー機1台で全ての症例に対応できるわけではなく、それぞれのレーザー周波数の特徴を活かした使い分けをする必要があります。機種により、表層の浅い部分のみに反応するレーザー、深部まで到達するレーザー、色に特異的に反応するレーザーなど、それぞれレーザーの周波数により用途が異なります。 たとえば、むし歯予防(歯を強くする効果)・歯茎の黒い部分を取り除きピンク色にする(メラニン除去)・むし歯を削る・外科的な使用(感染部の除去、止血、切開、切除、治癒促進)・殺菌・知覚過敏処置・温湿布などが、歯科用レーザーの主な用途になります。 以前から少し興味のあった波長のレーザーについて知りたいと思っていた矢先、友人であり今回の講師である先生から講習会の誘いがありましたので、良い機会かと思い勉強してきました。 講師の先生は、国際歯科レーザー学会所属、日本レーザー歯学会評議委員(指導医、認定医)、某レーザーメーカーの講師、そして大学の非常勤講師などをされています。講義は、日常生活に関係する基礎的な光の話からレーザー光の特性に始まり、機器メーカーの枠に捕らわれず、それぞれの機種の特徴・長所・短所さらに自分の臨床例(260,000症例)からの実証報告で、非常に参考になり興味深い内容でした。 是非、この講義をスタッフにも聞いてもらいたいと思い、来年2月に当医院でレーザー講習会を開催してもらう約束をしてきました。 皆様、良いお年をお迎えください。
「11月の講習会」
「スウェーデンのリンデ教授による歯周病とインプラント講習3日間東京記念講演」 世界的にも有名な歯周病学の権威者であるリンデ先生の記念講演が、東京で行われましたので、11月1(土)・2(日)・3(祝)日の3日間行って参りました。 リンデ先生は、歯周病のパイオニアのみならず、むし歯予防においても成果の高い予防プログラムを確立し、その優れた効果を臨床的に証明しました。スウェーデンをはじめとするスカンジナビア諸国を歯科予防先進国へと導いた先生でもあります。また、日本において今日の歯周治療は、リンデ先生達の研究発表を基にして確立したと言っても過言ではないと思います。 今回の講演内容は、「リンデ教授が築いた近代歯学40年間」という演題で、解剖学原因と病原・リスク因子・歯周医学について、そして「ここまで解明されたインプラントの生物学」、抜歯後の歯槽骨(歯が埋まっている骨)の変化・インプラント周囲炎・インプラントの埋入時期・生体材料による骨造成術(骨を造る)・オッセオインテグレーション(インプラントが骨と結合)のプロセスなどでした。 以前から歯周病(菌)が、動脈硬化や心臓病、糖尿病などの病気との関連性がある事は常々言われていました。そして、最近しばしばこの事がTVや雑誌などで頻繁に報道されるようになりました。 簡単ですが、歯周病と全身疾患の関連について記載致します。 ① 喫煙は、歯周病を悪化させる。 ② 糖尿病が、歯周病に影響する。歯周病があると、糖尿病は治り難い。 ③ 歯周病は、呼吸器や心臓に影響を及ぼす。 歯周病菌が肺に感染し発熱・肺炎を起こし易い。 呼吸器疾患になる確率は、約2倍になるそうです。 歯茎がぶよぶよしていたり、歯茎から血が出たり、歯がグラグラしている方は、 歯周病が全身の病気に重大な影響を与えているかもしれません。 11月15(土)・16日(日) OSI名古屋インプラント講習会に参加してきました。 インプラント治療を希望される方の約70%位は、骨の状態に何らかの問題を抱えています。そこでインプラント治療を行うにあたり、必要な骨を造らなければなりません。今回の講習会は、骨造成法の一つを習得する為のものです。 骨を増やす方法として、自分の骨を利用するか、人工的に造られた骨を利用するか、また同種・異種動物からと様々あります。それらの方法に加え、自分の幼若な細胞から、種々な細胞へ分化させる再生医療が近年よく紹介されています。近隣では、名古屋大学の先進医学研究グループが、培養皮膚や培養骨など未分化細胞を利用した再生療法などの先進医療に力を入れています。最前線の培養骨を利用した増骨方法や歯茎など、軟組織を増やす研究報告をして頂きました。引き続き、原先生とクリスターソン先生の新しい移植材料とインプラント表面処理についての講義とライブ手術となりました。 11月29(土)・30日(日) 「インプラントアドバンスコースin広島2008」 広島県の大竹市でインプラントとレーザーの講習会がありましたので参加してきました。主催者は、最新の設備を完備した医院で、高度な歯科治療とインプラントを長年手がけられてきた中国地方を代表する先生です。そして、デンマークでインプラントセンターを開業されています先生をお迎えしての最新情報たっぷりな勉強会でした。 喫煙・糖尿病・歯周病などがあると、骨が弱くなりインプラントが抜けてしまう可能性が非常に高くなります。特に歯周病が進行している人は、インプラントに一度感染を起こすと、インプラントと結合している骨の吸収がどんどん進みます。そしてついには、インプラントが抜けてしまいます。そこで今回のトピックスの一つとして、途中まで感染したインプラントにレーザーを照射し、滅菌状態に近い環境をつくり何とか骨の再生を促すことで正常な状態に戻そうという研究でした。もう一つのトピックスは、有名なサッカーのベッカム選手が骨折をした時に使われた器具です。その器具は、骨の治癒能力を高め治療期間を短くすることができます。大学講師の先生による発表で、症例はまだ少ないですが、インプラント治療での効果を実証してくれました。早期骨再生は、矯正治療にも応用できそうな気がします。